未来妄想図。

朝6時、前の日の疲れもあって、やけに眠りが浅くブラインドから差し込む細い光で目が覚めちまった。
こんな日は二度寝するよりバイクに乗った方が気分がいい。 コーヒーメーカーに残ったコーヒーを何回かに分け飲み干し、軽くシャワーを浴びてガレージに向かった。
俺と同じ歳のこのバイク。 かれこれ10年以上の付き合いになる。 軽くキックを蹴ってスイッチをON。 今日も元気にエンジンがまわりだす。 目的地は決まってない。 店を開ける前に自分の目を覚ますだけだからね。 15分も走ると、いつもの喫茶店が見えて来る、バイクを停めて中に入ると、新聞を読みながらマスターがけだるそうに、
モーニングだろ!自分でやれっ! なんて店だ・・・。
トーストを焼いてジャムを塗りたぐり、親父が飲んでるチャイをひとくちいただく。
さあ、家に戻って支度するか・・・。
ガレージにバイクを戻し、2階にあがると、先月生まれたばかりのブルが短い尻尾をふりながら、俺の足に纏わり付く。

これもまた最近の俺の当たり前だ。
ツナギに着替え、車に乗り込む。
勿論ブルも一緒だ。
この景気が悪い時代にこんなボロ車、どうかと思うがしかたがない。
店に着くと、マルチャンのショベルが停まってる。

ブルを抱き抱え、マルチャンのエンジンに手を触れてみる。
アイツ来たばっかだな・・。
中で忙しくオープンの準備をしているが、なにせ時間に遅れて来てるので、動きが鈍い。
お、おはようございますっ!

おはよう。
あれ?今日も走ってきたんですか?

いや?なんで?

オイルホッペに付いてますよ!

あぁ。 今度一緒に行くか?

煙草に火を付け、シャッターを開ける。

今日もいい天気っすね!
やるかっ!
今日もまた一日が始まる・・・。

こんな話を来たお客様に聞いてもらってました。

いいから仕事しろよっ!って兄さんに言われました!
ハイ、ハイッ。 MORRY

僕に出来る事があれば。

原さん。
何回も来ました。

私も大変な事がおこりこまってます。
あとでTELします。 林

こんな手紙が、バイクの上にのっかっておりました!
林さん、頑張って! 誰? morry