さよならの日。。。

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この歳になって、今だに高校の時の先生とつながってる事自体、珍しいのかもしれない。

でも、オレにとっては「先生」っていうより、「ボス」でした。

ぶっ飛んだ大人、オレがなに悪い事したって、「いいんじゃん?」って言ってくれるヒト。

「それだけは、オトコとしてダメ、かっこ悪いっ。」って教えてくれたヒトでした。

学校の旅行で他の学校と喧嘩になれば、応援してるし、一緒の酒呑むわ、

授業中、いきなりキレて、帰っちゃうわ・・・。

一度なんか、「オメェが刺青いれたところで、オレのチンポの真珠にはかなわねぇ・・。」

なんていって、ボッコボコのチンポを握らせられたり。。。

とにかく、バイク屋になりたくて修行をした時から、今に至るまで、ず~と

応援してくれました。。。

なにかあると、家に呼んでくれて、鍋だの寿司だのフィリピンパブだのって奢ってくれました。

学校のパソコン盗みだしたり、謹慎させられてるのに家にいなかったり、端から端までロッカーぶっ壊したり

ナニ考えてるかわかんない様なガキに、

「スジが通ってれば、許してやる・・・」

って、一緒に頭下げてくれたり。。。

本当に世話になりました。

最後までヒトの言う事を聞かず、メシも喰わずに、酒だけ呑んで病院に担ぎ込まれたり、

意識があった最後の時は、オレと松田っていう友達に、いきなり敬礼しだして、

「オトコはオンナに会う時には、コレつけろっ」なんていって

コロンをビシャビシャ顔にふりかけてきやがりました。。。

そんなボスが、去年の暮れから、癌がドンドコ身体に移転して、モルヒネを打つように

なりました。

いつ会いに行っても、オレ達をわかっているのか?話が聞こえているのか?

そんな状態でした。

そして、昨日、松田と病棟に顔を出すと、看護師が、「分かってますよ!、アナタたちって分かってますよ!」

いつも、なんだか愛想のない看護師にそう言われ、話し掛けてみると、

今まで、上を向いちゃってた目が、しっかりオレたちを見ていて、

「辛いんだろっ・・・。」って問いかけると、一生懸命何かを伝えようとしていました。

身体を少しだけ起こして、叫ぶように何かを言っていました。

はっきり、ソレが何かは分かりませんでしたが、会話が出来たような気がして、

ボスの目にたまった涙をふたりで拭いてから、病院を後にしました。

店まで松田に送ってもらって、30分ぐらい経った頃、急変したって電話をもらい

病院まで行きましたが、10分前にボスは死んでしまいました。。。

なんか、呆気なく、さっきまで息をして、地上にいたヒトが、もう此処にはいない。。。。

どんどん時間が経ち、どんどん冷たくなっていく。。。

「最後、なんて言ってたのかなぁ・・・」

って、ず~と考えていました。

ちょうど、俺の今の歳ぐらいに、オレたちに教えてくれてました。

ヤンチャで喧嘩っぱやく、極端でやさしいヒトでした。。。

安らかなんかに眠りはしないと思うけど、できれば安らかに眠ってくださいっ。

アナタのことがダイスキでした。

ごくろうさま。

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そして、ありがとう。

                             MORRy

                                    

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